R6平和学習・献花式 

令和6年8月9日(金)の登校日、平和学習を行いました。今回の内容は、まず、「長崎工業学校の歴史を紡ぐ 〜本校の被爆実態を学び 平和について考える〜」と題して、本校の前身・長崎工業学校で被爆して亡くなった学生の父・坂野庄八氏の被爆手記「わが子の遺骸を背負って」を元に、美術部が描いた挿絵と放送部による朗読がありました。次に、新聞部による「本田魂さんのお話を伺って」の報告、生徒会長による平和宣言、さらに、本校卒業生である福山雅治氏の曲「クスノキ」を吹奏楽部が演奏した映像を静聴し、原爆犠牲者を悼むとともに平和を祈りました。献花式では、本校正門付近にある弔魂碑に献花を捧げ、11時2分に黙祷しました。

平和宣言2024

被爆手記「わが子の遺骸を背負って」(挿絵:美術部)

1.目もくらむような青白い光が見え、大きな爆音がして、思わずその場に伏せた様子
2.軍医より今ので長崎は全滅だと聞かされ、我が子のことがすぐ頭に浮かんだ様子
3.出島町付近では、もう町中は火の海と化している様子
4.浦上天主堂の上のあたりと思われるところに腰かけ思案中、敵の飛行機の爆音がする様子
5.一番火の大きいところを頼りに歩き、相当の材木が凄まじい勢いで燃えていてたときの様子
6.玄米の俵から中身が出て、火に囲まれて燃えている様子
7.雑巾バケツに水を汲んで玄米を入れ、煮え出している様子
8.少し食べてみたところ、ひもじい時は何よりもおいしかったときの様子
9.翌日、何人か来た人に話しかけている様子
10.気のせいか金具のようなものが光り「忠勇」という文字に見えたときの様子
11.三十人くらいの死体の中に我が子を見つけ、心の中が空白になっている様子
12.堅くなって動かすこともできない我が子を撫で回している様子
13.母校の校庭に連れ帰り、やむなく燃える火の中に入れて火葬している様子
14.八月十五日、「終戦の詔勅」で敗戦の宣告を聞いて泣いたときの様子
15.仏壇の前で茫然とした気持ちと悲哀の思いだけが入り混じって湧いている様子

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