電子工学では通信(有線、無線)、電子回路の設計・組立、電気工事の三つの分野を最重要分野と位置づけており、卒業までのカリキュラムに従い段階的な資格取得を推奨しています。特に通信関係には、電子工学の専門性を深める要素が多く含まれており、力を入れています。電子工学の専門性と豊かな人間性で未来を切り拓く人材を育成します。
電子工学科の専門教科
課題研究
工業に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、統合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てることを目的とします。生徒自らが、計画を立て、製作や調査・研究などを行い、結果の整理及び発表を通して、研究を深めるとともに専門性の深化を図ります。
電子工学実習
電子工学の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身につけ、安全や環境に配慮し、実験・実習を合理的に計画し、適切に処理するとともに、その成果を的確に表現できるようにします。
電気基礎
この科目は1~2年生で学習し、直流回路・交流回路・磁気等の基礎的な知識と計算方法を習得し、実際に活用する能力を育成します。問題集等を利用した演習を重視してその理解度と定着度を高めます。
電子回路
電子回路素子、電子回路の基礎、各種電子回路の3項目で構成しており、半導体独自の特性と電圧・電流の関係及びその考え方を十分に理解し、電子回路の原理や動作についての知識を習得し、実際の事例を取り上げ、回路素子の特性、機能及び基本的な電子回路の定量的な取り扱い方法について理解し、簡易回路の設計や製作ができるようにします。
電子計測制御
近年の計測や制御は電子技術を応用し融合させ、コンピュータによる計測制御やネットワーク化された計測制御システムが構築されています。これらの電子計測制御に関する基礎的な知識と技術を習得し、システムの概要などを実際に活用する能力と態度を身につけることを目的とします。
通信技術
この科目は、(1)有線通信(2年次)(2)無線通信(2、3年次)の2項目で構成しており、各学年2単位の計4単位で授業を進めます。また、本校卒業後、申請により第3級陸上特殊無線技士の資格を取得できますが、この資格の無線法規に関する内容についても授業で扱います。
電子情報技術
高度情報通信社会を踏まえ、電子技術に関する応用技術としてコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、ネットワークシステムの基礎的な知識と技術を総合的に習得し、実際に活用する能力と態度の育成を目的とします。プログラム言語によるプログラミング技術について学習した後、制御プログラミング技術を習得できるようにします。さらに、インターネットを利用し、ネットワークシステムや情報活用法、ネットワークエチケットについても学習します。
電子工学科が目指す資格
この資格は現在欠かすことのできない情報通信ネットワークを支える国家資格です。合格者数がここ数年全国のトップクラスで新聞や機関誌にも掲載されています。卒業生は資格取得で学んだ知識や資格を生かして様々な分野で活躍しています。
工事担当者DD
デジタル伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(接続点におけるデジタル信号の入出力速度が毎秒1ギガビット以下であって、主にインターネットに接続するための回線に係わるものに限る。)を行ない、または監督するための国家資格です。
工事担当者AI
アナログ伝送路設備に端末設備等を接続するための工事(端末設備に収容される電気通信回線の数が1のものに限る。)及び綜合デジタル通信用設備に端末設備を接続するための工事を行ない、または監督するための国家資格です。
他にも第1級陸上特殊無線技士 第2級陸上無線技術士 第2種電気工事士 3級技能士(電子機器組立)等の資格を取得しています
電子工学科から進む主な進路先
■アイシン・エイ・ダブリュ ■MHIオーシャニクス ■九州電力 ■きんでん ■デンソー ■長崎菱電テクニカ ■長崎綜合警備 ■日本無線 ■日本ビソー ■日特エンジニアリング ■日立ビルシステム(関西支社・九州支社) ■古野電気 ■フジワ ■ホンダエンジニアリング ■三菱電機(鎌倉製作所、長崎製作所、姫路製作所) ■三菱ビルテクノサービス ■理想科学工業
●長崎大学 ●九州工業大学 ●長崎総合科学大学 ●福岡工業大学 ●静岡文化芸術大学